空気の湿り具合が、やたらと切ない木曜日。
同期が給湯室で手を洗ったときに香ってきたキレイキレイ(←ハンドソープ)の匂いが、なんか韓国でよくかいでた匂いにそっくりで、びっくりするくらい懐かしかった。何の匂いかは思い出せなかったんだけど。しゃべってた途中だったし、その懐かしさを口で言っても伝わるとも思えなかったから、言えなかったんだけど。
営業研修を受けた。
うちの会社は全社員が月に1回営業に行くことになってて、そのための研修。説明聞きながら、ポス貼りがフラッシュバックしてきちゃってしてきちゃって、胸が苦しくなるくらいだった。たくさんの傷付いたことと、たくさんの嬉しかったことを思い出した。私、本当にいい経験させてもらったなーって思った。今だから言えるんだろうけど。
ひさしぶりに小説をがーっと読んだ。
本読む時間ないなぁと思っていたけど、やっぱり時間はつくるものかー…。短文を淡々と重ねていくお手本のような文章で、とても重いテーマの物語。結末も、全然単純じゃない。以前の私なら、きっと受け入れられなかった。人間の心って、そしてそれがつながってできてる世の中って、深い。終わりの文章が、ここ数年で読んだ小説の中で、一、二を争うくらい良かった。
素敵な出会いとか、びっくりするような巡り逢いってあるもんだな。想像もしてなかったような感情がわきあがって来るとき、人生ってわかんないなーって、思う。
6月28
コメント一覧 (4)
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- 2007年06月30日 15:27
- 人生ってわかんない。あたし,さっき決まったよ。
なちこ,余り会えなくても繋がりは感じられるけど,やっぱり会って共有しないと淋しいや。いかんね。
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- 2007年07月01日 19:32
- >なべよー
東野圭吾の『手紙』だよ
ずっと読みたいと思ってて、やっと読めた。
「あるはずの選択肢に気付けない悲しさと、そんな世の中を作り出してる私たち」みたいなのをすごく考えて重い気分になりました。
冒頭が印象的な小説は多いけど(あたりまえと言えばあたりまえか)、終わり方が「ほぉーっ」と思える小説は、少ないね。
よかったです。
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- 2007年07月01日 19:36
- >茜
自分の人生を自分で決めていくことができるようになると、悪い意味じゃなく、なんとなく先が見えてきて、これからの人生はこんなんなんだろうなーワクワク、みたいな、そんなイメージが沸くけども、そこに想像もしてなかったようなこととかが起こったりすると、これまた悪い意味じゃなく、「自分の想像力なんてやっぱ高が知れてるわ〜」って感じさせられて、愉快になってきちゃうね。
手紙、待ってます。
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